初恋桜

フリーダム

2008年09月01日 16:40


どうしても忘れられない桜の季節

あのときあの子にあって

初めての恋をした

まだ幼かった僕はそれが恋ともわからず

初恋の始まりに気づいてはいなかった

ずっと好きでいつも気になって

でも話もできなくて

いつもその子を見ていた

人が桜を見るように

その子を見ていた


もう少し僕が賢ければ

もう少し僕が大人だったら

あのときの桜は散らさなかった


旅立ちの時期

ぼくらは別れ別れの道を行き

2度と会えなくなってしまったけど

心のなかにはまだ

舞い続ける桜の花びら


もし、その花びらを

拾い集めることができたら

最後まで諦めず探すだろう


もし、あの子ともう一度

会うことができたら

最後まで諦めず守るだろう


僕の叶えたかった恋は初恋だった


今はただ

初恋が叶いますようにと

神様に

無理を言うしかできない

叶えてくれたなら

僕はきっと

あの子のすべてを守ってみせる

この命にかえて。
自由詩